230207電動工具修理 コメントする / 小型機械・電動工具 事例紹介 / By sukikososigoto マキタ電動ハンマー「8500N」作動不良修理 動かなくなって長期間放置されていた電動ハンマーを頂いてきました。 試運転してみるとモーターは回っているが叩かない、という症状です。 とりあえずバラしてみました。 ↑見ての通り中はドロドロの物体にまみれていました。どうやら古くなったグリースのようです。 ↑ピストンもこの通り「ドロドロ」のせいでハウジングの中で固着していました。叩いて叩いてやっと抜けました。 ↑破損している部品はないようなので、あとはひたすらドロドロを落とします。温めながら洗油で洗浄していきます。 ↑オイルポンプ?もバラしてみました。見た目大丈夫そうですが、作動はイマイチ。今回はそのまま組み直しましたが、ちゃんと修理するならOリングは要交換でしょう。 ↑快調に動作するようになりました。 まとめ 今回の故障の原因は前の使用者が誤ってグリスを封入したことだと思います。おそらく、封入してすぐは動いたでしょうがグリスが古くなって固くなってくると動きが悪くなっていき、いずれピストンが固着し叩かなくなったということだと思います。 では、なぜ誤ってグリスを入れたかというと「グリス潤滑式」の電動ハンマーもあるから、勘違いをして入れてしまった可能性が高いと思います。前述の通りこの機械はオイルポンプ(送油つまみ)が付いていますので「オイル潤滑式」です。見分けるポイントとしては「オイル潤滑式」はオイルゲージ(窓)がついています。